令和の日本型学校体育構築支援事業講習会@東京日本武道館

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8/21(水)に、スポーツ庁・公益財団法人合気会主催の「令和の日本型学校体育構築支援事業講習会」が東京都の日本武道館にて開催され、平成会から2名で参加しました。この講習会は、中学校保健体育における武道必修化を踏まえ、学校教育現場での合気道の指導者(教員)および外部指導者を育成するための講義・実技指導の講習で、参加者は全15名でした。

午前の講義では、生徒の自己決定を促すためのコーチングを、グループワークを通じて学びました。グループで指導者役・学習者役を決めてのマイクロコーチング実践を通じて、指示・質問の段階的な使い分けによる効果的なコーチング、学習者の主体性を引き出す方法などを学びました。日々の指導ですぐに実践するのは難しいと思いますが、意識して取り入れたいと思いました。(道主や本部道場長や多くの本部先生方に見られている中でのグループワークでリーダーが当たったので、発表などは少々緊張しましたが・・・)

午後の実技講習では、本部道場の3名の指導員の先生方と実際の教員の先生による、授業での合気道指導方法・模擬授業を学び体験しました。同じ受身や同じ技でも、先生によって異なる表現・ステップ・練習方法を教えていただきました。決まったカリキュラムの中でも、生徒一人ひとりの運動能力や意欲・積極性などを観察しながら、それに合わせて臨機応変に対応することも必要なのだと感じました。また、ゲーム性のある楽しい受身練習方法を取り入れたり、外部指導者だからこそできる技術レベルの高い指導として、「くずし」を生徒たちに体感してもらうといった指導の工夫は、生徒の興味をひくのに効果的で、ぜひ取り入れてみたいと思いました。普段の稽古で何気なくやっていること、道場で初心者に教えていることを、学校授業という限られた時間の中で、大人数の(しかも合気道に意欲があるとは限らない)生徒たちを相手に教えることは非常に難しく、合気会の先生方でも、まだまだより良い指導法を模索中という印象を受けました。指導の工夫が大切で、そのヒント・気付きをたくさんもらえた講習でした。

今年は秋に、平成会から、外部指導者として高校授業での合気道指導を予定しております。その指導に役立つよう、また今後も滋賀県で外部指導者の要請があった際に貢献できるよう、今回学んできたことを、他の指導者の皆さんと共有し、たくさんの生徒たちに合気道の楽しさを知ってもらえる手伝いができればと思います。

※早朝には本部道場で道主の朝稽古にも参加できました。大変密度の濃い1日でした!

今回の講習内容をもっと詳しく知りたい方は、いつでもお声がけください。

 

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