新しい春

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今年は桜の開花が早く、3月下旬には満開を迎えました。春は入学、就職など新しい環境へ希望が膨らむ時期です。しかしながら、コロナの状況は、いまだ好転する兆しは見えず、終息にはまだまだ時間がかかりそうです。

コロナが感染し続ける中、改めて気づかされたことがありました。人とのつながり、社会とのつながりの大切さです。生活の糧を得るための手段でもない、参加する義務もない、名誉や地位が得られるわけでもない、しかもこの時期、コロナに感染するリスクは少しは高くなる。なのに、なぜ合気道の稽古に皆が集まるのか・・・。

手指の消毒をして、マスクとゴーグルを着けて完全防備。そして、最初から最後まで道場の傍らに正座し、誰とも接することなく静かに見取り稽古に励む。いささか極端な例かもしれませんが、これも立派な稽古方法だと思います。正しい知識を持ち、自分自身が今置かれた環境の中で、工夫し、自ら実践することが大切です。みんなが同じでなくても良いのです。できること一つでいいので、行動しましょう。

相手の耳元に吐息がかかるぐらい近くに入り身、相手の手をむんずと握って、ほとばしる汗の中での小手返し。こんな稽古ができる日が必ず戻ってきます。今までも仲間、これからも仲間、途絶えることなくこれからも末永く合気道を楽しみましょう。

 

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